赤坂シーシャ|LA NATURE(ラ・ナチュール)・みっちーさん&峯岸さんインタビュー|「対話を加速させる」——熱の科学で作る、あなただけの一台
シーシャとの出会い
お二人がシーシャに出会ったきっかけを教えてください。
みっちーさん 僕は新卒がゼネコンだったんですけど、同期との二次会で行ったのが最初です。23歳のときですね。
ただ、そのときはハマらなくて。タバコを吸わないので、シーシャを全然ちゃんと吸えなかったんです。今思うと、8年前の当時は、初めての方が吸いやすいように熱を管理する技術がまだ洗練されていない時代で、「吸えない」という原体験だけが残って、そこから3年くらい行きませんでした。
そこからどうやってハマったんですか?
みっちーさん 26歳のとき、また友達と二次会みたいな感じで行ったお店が、ライトな方向けの吸いやすいシーシャ屋さんだったんです。そこで初めて「吸えた」感覚があって、それが楽しくて通うようになりました。ちゃんとハマったのは26歳くらいのときですね。
峯岸さんがシーシャに出会ったきっかけは何ですか?
峯岸さん 僕は当時カメラマンをやっていて。カメラを撮っているコスプレイヤー界の重鎮みたいな方が「よくシーシャというものを吸っていて、この店にいるらしい」と、ほぼその人に会いに行ったんですよ(笑)。シーシャに行こうじゃなくて、その人に会いに行こうで、シーシャに出会いました。
最初に吸ったシーシャは覚えていますか?
峯岸さん ソーシャルスモークのチャイラテというフレーバーです。当時の思い出補正もあるかもしれないですけど、すごく美味しく感じたんですよね。「こんな煙でこの味が楽しめるんだ」とびっくりした思い出があります。
シーシャの魅力は「対話」と「お寿司」
お二人にとって、シーシャの魅力とは何ですか?
みっちーさん これはお店のコンセプトでもあるんですけど、「対話が進む」ことです。
シーシャって、一人で来る方より、商談だったり、デートで関係を深めるためだったり、2人以上で来る方が多いんです。世の中にはお酒のコミュニケーションや、タバコミュニケーションがありますけど、シーシャはお酒よりちゃんとシラフでお互い言いたいことが言えて、喫煙所のタバコより長い、2時間という時間を一緒に過ごせる。
しかも2時間って長そうなのに、沈黙のときはシーシャを吸っていれば沈黙が苦にならない。対話の側面における魅力が、僕は一番大きいと思っています。
コアなシーシャ好きにとっての魅力はどうですか?
みっちーさん 僕、シーシャをよくお寿司に例えるんです。
お寿司屋さんって、実は同じようなところから同じような食材を仕入れていたりする。でも、仕込み方、シャリの握り方、包丁の入れ方で食感も味も変わって、体験価値が全然変わってくるから、同じ食材でも値段が変わりますよね。
シーシャも全く同じで、フレーバーなんてお寿司以上にみんな同じものを使っている。でも「熱をどう管理するか」でクオリティが全然変わる。僕にも師匠がいるんですけど、「この人は同じフレーバーを使っても、この人にしかこの出し方はできないだろう」という特別な体験価値がある。そこがコアな面白さだと思います。
峯岸さんが思うシーシャの魅力は何ですか?
峯岸さん 全部言われました(笑)。
私がずっと言っているのは、「何もしなくてもいいし、何かをすることもできる」のがシーシャの魅力だということです。コミュニケーションツールとしての2時間もあるし、僕はわりと一人で行くことが多いので、自分ごとを深める時間としても使える。
カフェって混んでいると2時間いられないじゃないですか。シーシャ屋ならそれを気にしなくていい。自分の時間に没入できて、かつ家じゃない空間、日本におけるサードプレイスになっているのかなと思います。それにスイーツやコーヒーは食べたら飲んだら終わりですけど、シーシャは2時間ずっと楽しめますからね。
異色の経歴|スーパーゼネコン出身のオーナーと、バリスタ出身の職人
みっちーさんが店舗オーナーになるまでの経歴をお伺いできますか?
みっちーさん 自分、経歴結構面白くて(笑)。高校の代わりに入る「高専」という5年制の教育機関で土木を学んで、その後、「大学における大学院のような」高専内の専攻科にも進んだので7年間通いました。
そこからスーパーゼネコンで現場監督を1年半。次に、橋やダムやトンネルの3次元モデルを作って壊れ方をシミュレーションする「CAEエンジニア」を3年。その最中にLA NATUREに出会いました。創業者は代表の小野寺なんですけど、副業的に手伝うようになって、さらに外資系企業で技術営業を2年やって、1年半前に会社員を辞めて、オーナー業にコミットし始めました。
対話という言葉が出てきますが、なぜコミュニケーションを大切にするようになったんですか?
みっちーさん 現場監督って、自分では作業しないんですよ。全部職人さんにやってもらわないといけない。そこに新卒の自分が、その道40年みたいな人に「これやってください」と言う。人に動いてもらうにはコミュニケーションがすごく大切だと、そこで学びましたね。
峯岸さんの前職は何だったんですか?
峯岸さん バリスタです。コーヒーが好きで3年やって、ラテアートも描いてました。あと、バンドは中学からずっとやっていて、カメラマンは社会人3年目くらいからですね。
カフェの仕事は始発から終電まで働くような過酷な労働で、「このままじゃ死んじゃうな」と思って、100万円貯めて辞めました(笑)。
そこからどうやってシーシャの世界に?
峯岸さん 僕、あらゆる人に言ってるんですけど、カメラとシーシャは「何者にもなれなかった人が行き着く先」だと思ってるんですよ(笑)。当時のシーシャ屋は、俳優さんや舞台役者さん、声優さんを目指す方たちが副業として働いていることが非常に多くて、僕もその中に入っていったような感じです。
大手のシーシャチェーンで働いていたんですが、そこはオペレーションが徹底された場所で、それを守らずに自分のシーシャを作ろうと、勝手に勉強していた奴が何人かいて、そのうちの一人が僕でした。
当時は情報が少なくて、調べても全然出てこない時代で、「どうやらゆっくり吸ったら味が濃くなるらしい」そういう世界から始まって、閉店後の真っ暗な店内で、一人で2台ずっと作り続けるみたいな練習をしていました。
LA NATUREにはどうやって出会ったんですか?
峯岸さん 創業当初からいるので、5年前ですね。「そうだ、シーシャの立ち上げをやろう」と思っていたときに、たまたまインスタで店長公募の投稿が流れてきて。「じゃあやります」って面接を受けて、なんかなっちゃいました(笑)。本当に気持ちでしか動いてないです。
コンセプトは「対話を加速させる」
「対話」というコンセプトはどう生まれたんですか?
みっちーさん 最初は、経営的に何か差別化をしなきゃいけないという理由で「シーシャを頑張ろう」から始まったんです。そこからどんどん「シーシャ本来の良さって何だろう?」と深掘っていって。
みんな「シーシャってコミュニケーションできていいよね」とは言っていたけれど、会社の方向性として「対話がうちの提供価値です」と言っているところはなかったんです。そこで「対話を加速させる」という言葉が生まれたのが4年前くらいですね。
なぜ「味」ではなく「対話」をメインに据えたんですか?
みっちーさん うちは代表・小野寺の思想も結構強いんですけど、僕自身、シーシャを好きになったきっかけがコミュニケーションの場として使い始めたことだったので、そこに違和感がなかったんです。
それに、さっきお寿司で例えた「作り手によって味が全然違う」という面白さって、後から気づくものなんですよ。それをビジネスのメインコンセプトに据えても、すごく小さいパイの中で戦うことになる。今、東京のシーシャ屋さんはスターバックスより店舗数が多いと言われているんです。その小さいパイに競合がひしめいている、だからといって、うちは味も捨てずにやっていますけどね。
「味」と「対話」、両方にこだわるのは珍しいですよね。
みっちーさん ぶっちゃけると、味にこだわっているのは「従業員のため」です。
本気でシーシャをやりたいとコミットしてくれる人って、シーシャにこだわれるからやりたいんですよ。勝手にこだわり始める奴らこそが、シーシャを人生の職業と定義するような人材で、会社を長く存続させて長く働いてもらうことを考えたら、シーシャにこだわるのはマスト。
でも職人ファーストだけだと、お客様を無視した自己満足のシーシャになる。そういう自己満足をするなら、お店で作っている意味がないんですよ。
じゃあなぜ両立しているところが業界にないかというと、難しいからです。職人のこだわりを大切にしつつ、会社としてお客様のことも大切にする。今の業界はその両極端しかないから、うちはその両立をしている初めての会社になろうと思いました。
今の時代でも、職人的なお店を作ったら成功すると思いますか?
みっちーさん 成功の定義によりますね。オーナー店長として自分一人で出勤し続けて、お店を回し続けるのであれば、生きるのに困らないお金は稼げると思います。ただ、大企業に就職するくらいの意味での「成功」は、しないと思っています。
だからこそ、僕らが今やりたいのが「シーシャプレイヤー」という職業の地位向上なんです。
職業の、地位向上ですか。
みっちーさん 僕がよく言う例えは、結婚するときに相手の親御さんに「シーシャプレイヤーです」と挨拶して、嫌な顔をされない。そういう職業にしたいんです。
本来、職人だからそういうものですよね。中東の方では、フーカーマスターになるためにわざわざ海外から修行に行く人がいるくらい、職業価値が高いんですよ。
空間も「対話から逆算」する
空間づくりで意識していることはありますか?
みっちーさん 赤坂で唯一こだわっているとしたら、感覚的ですけど「ダサくない」。ダサいものは徹底的に排除しています(笑)。
あとは席ですね。ソファ席で広めにとっていて、もう一つが「横並び」。対話をするとき、対面で向かい合うと、ちょっとディベートみたいになっちゃう感じがするので。心理学的にも言われていることですが、横並びはめちゃめちゃ意識しています。
照明はどうされてますか?
みっちーさん できるだけ暗くしています。夜は、スタッフから「暗すぎて見えないからもうちょっと明るくしてよ」と言われるくらい(笑)。
明るいところで話すためにシーシャ屋を選ぶというより、ちょっと密な話がしたいからシーシャ屋を選ぶ方が多い印象で。そう考えたらライティングは暗めになる。空間を考えるときは、本当に全部、対話から逆算しています。
恵比寿店との違いはありますか?
峯岸さん 恵比寿は、横並びのソファ席に加えて、半個室と個室があります。半個室は2人の時間を密に過ごすカップルシートのようなイメージで、シーンごとに「対話」の住み分けをしている形ですね。シーシャ×ジントニックという掛け合わせを邪魔しない空間づくりになっていると思います。
みっちーさん 対話で言うと、赤坂は「垂直に深掘っていく」対話。シーシャというものにどんどん詳しくなっていく体験がコンセプトです。だから機材も20種類くらい用意していて、パイプを選ぶところからスタッフの仕事なんです。
恵比寿は「水平に広げる」対話。ジンも香りのお酒なので、ジンの香りとシーシャの香りの新しい体験を水平に広げていく。シーシャ交流会を恵比寿だけでやっているんですけど、それも新しい横のつながりが生まれてほしいからで、コンセプトが違うんですよ。
「初めてのシーシャ」のターニングポイントに選ばれる店
実際には、どんなお客様が多いんですか?
みっちーさん コアなヘビーユーザーの方もいっぱいいらっしゃるんですけど、実は同じくらい「シーシャ初めてです」という方もいらっしゃってくださるんです。
初めての方は、どうやってお店を知るんですか?
みっちーさん 普通にGoogleマップで調べて来てくださる方が多いですね。あとは、シーシャ好きの方が「初めてシーシャを体験するなら、NATUREは絶対行った方がいいよ」と紹介してくださる、ガチ口コミです(笑)。
初めて吸うシーシャって、ハマるかどうかのすごく大切なターニングポイントなんですよ。そのターニングポイントにうちを選んでいただけることが多いので、ライトな方にもちゃんとシーシャを説明することは、オペレーションとしてかなり確立されています。
教育がすべて|シーシャを「熱移動の三原則」で言語化する
スタッフの育成はどうされていますか?
みっちーさん 大前提として、僕らはシーシャの「属人性」はすごくいいものだと思っています。ただ、属人経営をすると再現性がない。だから、属人性のある人材が辞めても育て続けられる「教育機関」であれば、属人性は許される。という考えで、実は教育に一番力を入れています。
実際、うちは誰か一人がゲスト出勤に呼ばれるというより、スタッフみんなが他店舗さんに呼ばれているんですよ。僕自身も中国、台湾、香港でゲストをしたり、ドイツのシーシャの世界大会に行ったりしています。
教育では何をしているんですか?
みっちーさん 「シーシャを言語化すること」に努めています。しかも、学術的な言葉で。
うちでは「熱移動の三原則」、対流熱、放射熱、伝導熱という言葉を使ってシーシャを説明しろと言っています。シーシャは結局、炭という熱源からどうやって熱が移動して、フレーバーがどういう反応を起こすかで、香りや煙ができている。
昔の言語化って「弱くすればいいんだよ」「なんとなく炭をこうしておけばいいんだよ」みたいな、解釈の広い言葉だったんです。面白いのが、いろんな店舗のすごい職人さんと話すと、言葉が違うだけで同じことを言っている。
だったら、誰もが迷わない表現方法で言語化すれば、シーシャの教育は再現できるんじゃないか。スタッフ全員がその言葉で話せれば、あとは僕が教えなくても、スタッフ同士のディスカッション、それこそ「対話」で勝手に上手くなっていくんです。僕の教育の仕事は、みんなのシーシャの表現方法をただ揃え続けることです。
仕組みとしては何かありますか?
みっちーさん 月1回、お店の営業時間を減らして、必ず全員で勉強会をしています。最近はシーシャに限らず、飲食店経営の勉強に近いこともやっていて。たとえばQSC(クオリティ・サービス・クレンリネス)とは何か、うちの理念とQSCを掛け合わせて唯一無二にするには現場でどう行動すべきか、とか。
コミュニケーションに関するワークショップもやります。「対話」を理念としてお客様に届けたいなら、うちがまず対話ファーストな組織でないと違うなと思っているので。あとは1on1をひたすらやっていますね。
社内だけでなく、社外向けのワークショップも始めたとお聞きしました。
みっちーさん はい、一般の方向けのワークショップを先月トライアルで始めて、本格的にスタートしました。2週間に1回くらいのペースで、1回8人まで参加できます。もっと興味のある方向けには、1回3人までがっつり教える「シーシャスクール」というコースもあります。
僕らは技術を隠しているわけではまったくないので、気になる方はぜひ来てほしいです。ブランドを知ってもらう目的もありますし、あとは採用ですね(笑)。うちで学んで「シーシャを職業にしたい」と思ってくれる人が増えたら、それが一番嬉しいので。ご興味がある方は、ぜひお待ちしております(笑)。
ワークショップを希望の方はLA NATURE公式Instagram https://www.instagram.com/lanature_shisha/
美味しいシーシャの秘密|「技術の幅」と「ヒアリング」
シーシャを美味しく作るコツを、ぜひ言語化してください(笑)。
みっちーさん 難しい(笑)。僕らにとっての「上手」とは何かというと、お客様の好みにきっちりと合わせ切る技術なんです。
たとえば、シーシャにこだわっていると自分の好みがバリバリある。「他の人には吸えないくらい喉が痛くなるけど、味はめちゃめちゃ濃い」シーシャが好みの人がいて、それしか作れないのであれば、僕らの中では上手ではない。初めてシーシャを体験する人にとって、それは美味しいとすら思えないからです。
作り手からすると「ちょっと味が薄いかな」と思っても、お客様にとってそれが100点なら、それを作れる。この「技術の幅」と「ヒアリング」の2点が、シーシャを美味しく作るコツだと思います。誰にとって美味しいか、それが大事ですね。
峯岸さんは、お客様の好みをどう見抜くんですか?
峯岸さん ヒアリングと、あとは僕が個人的に決めていることですけど、初めて作ったときよりも、2回目は絶対に美味しく出せるんです。
それはなぜですか?
峯岸さん 僕ら、炭替えをするじゃないですか。そのとき、お客様の吸っている癖を見ているんです。
たとえばレモン、ミント、オレンジの3種ミックスを出したとして、明らかに「レモンの酸味の部分を感じながら吸っているな」と分かる。1回目は、フックを何個か使った自由度の高いシーシャを出しているので、吸っていくうちに、お客様は自分の好きなところを吸おうとして、そこに向かっていくんですよ。
「この人はレモンの部分が好きなんだな」と分かったら、次回はレモンの部分をメインに出しながら、違うフレーバーでアプローチしてあげよう、それを熱移動の三原則を使って体現する、という感じです。
……そこまで見てるんですか。それは美味しいわけだ。
みっちーさん それはすごいですよね(笑)。
パッキングに「マニュアル」はない
盛り方(パッキング)はどうされていますか?
みっちーさん パッキングはいろいろあるんですが、お客様がどういうシーシャを吸われたいかに合わせて使い分けているので、「うちはこれ」というパッキングは決まっていないんです。
パラメータは大きく2つで、一つが「密度」。どれくらいフレーバーを圧縮して盛るのか、ふわふわの密度低めで詰めるのか。もう一つが「高さ」。フレーバーを炭までどれくらい近づけるのか。この2つを組み合わせて応用していきます。
蒸らしはどうですか?
みっちーさん 蒸らしも、そのときの暑さやお客様の好みによります。うちが徹底しているのは「熱がどう移動するか、フレーバーがどう反応するか」の原理原則だけを押さえること。何が美味しいかはお客様次第なので、お客様に合わせた応用ができるかがすべてで、シーシャの作り方に、マニュアルはないんです。
うちは考えるための材料をひたすら教育として与えるけど、それをどうアウトプットするかはスタッフ次第、ということですね。
機材は何を使っていますか?
みっちーさん メインはユニオンフーカのフィボナッチです。ただ、台は20種類くらいあります。お客様の好みにちゃんと合わせるためには、パイプを選ぶところからスタッフの仕事なので。ガッツリ吸える方にはエジプシャンを出したり、軽く吸ってもらうならロシア台やドイツ台を使ったり、という使い分けをしています。
おすすめフレーバーを聞いてみた
消せない看板「シャインマスカット」
お店の看板メニューはありますか?
みっちーさん グランドメニューの「シャインマスカット」ですね。6種類くらい混ぜているんですけど、中身は秘密です(笑)。
うちはグランドメニューを半年に1回くらい定期的に更新するんですが、シャインマスカットだけは人気が高すぎて、ずっと残り続けてます。もう消せないレベルまで来ていますね。
峯岸さん もともとは月1で僕とみっちーさんで、ライトな方にシーシャを楽しんでもらいたいという意図で再現系のシーシャを作っていて。その中で「美味かったな」「印象に残ってるな」というものをグランドメニュー化していった結果、残っているのがシャインマスカットなんです。
他に人気のメニューはありますか?
みっちーさん 「レモントニック」ですね。これは店長のヒロが考えたもので、大人っぽい味です。あとは専用台のメニューも人気で、うちは専用台が6個くらいあるんですよ。バニラミント、ダブルアップルシナモン、ライチジャスミン、ブラックティーとか。
「LA NATUREのスペシャリテ」は何かと聞かれたら?
みっちーさん うち、スペシャリテを聞かれると難しいんですよ。コンセプトが「お客様に合わせる」が強すぎて。「LA NATUREのシーシャってどういうものなの?」と特徴を説明しろと言われても、お客様ごとに特徴を変えているから、答えられない(笑)。
スペシャリテはお客様一人ひとりにある、というのがうちのスタイルです。よく見ると、提供しているボウルも台も、実はお客様ごとに全部違うんですよ。
初めて来店する方は、どう注文すればいいですか?
みっちーさん ライトな方は、ぜひグランドメニューを吸ってください。こだわっている人ほどグランドメニューから頼まないものですけど(笑)、僕らはライトな方にリピートしてほしいからこそ、グランドメニューにめちゃくちゃこだわっているんです。困ったら、グランドメニューか、専用台か、レコメンドのミックスメニュー。一旦それで間違いないです。
職人2人の「個人的な推し」
峯岸さんの得意なスタイルはありますか?
峯岸さん 個人的には「香港スタイル」ですね。魅力はとにかく味の濃さと爆煙。それでいて吸いやすいんですよ。本場では4名で1台を回すような、それを広げたいなと。……広げたい理由は、僕が吸いたいからなんですけど(笑)。
ダークリーフのおすすめはありますか?
峯岸さん DARKSIDEですね。ロシアの中でもシェアナンバーワンのメーカーで、いろんなシリーズが出ていて美味しいです。最初にSUPERNOVAを入れて、VIRGIN PEACH 2.0やBARVY ORANGEあたりと合わせるのがおすすめです。
みっちーさんの好きなフレーバーは何ですか?
みっちーさん 僕、廃盤になってるものが好きなんですよ(笑)。Al FfakherのIced Raspberry Mintとか。
(スタッフの方)あるものを出してください(笑)。
みっちーさん 確かに(笑)。面白いもので、手に入らなかったらみんな欲しがるけど、ちゃんと日本で流通し始めたら人気が落ち着く、みたいなことがこの業界はよくあるんですよ。需要と供給な気がします。
お二人以外のスタッフさんで、注目の方はいますか?
みっちーさん 最近よく店舗に立っている、しゅうへいという子がいます。ダークとブロンドのミックスが美味いんですよ。しかもイケメンです(笑)。
赤坂に来たら会える確率が高いので、ぜひ彼の一台も吸ってみてほしいですね。
今日出していただいた一台は何ですか?
みっちーさん MezzaというブランドのNorthを使った、ユズハニーです。清涼感が綺麗に残るのが特徴ですね。
インタビュアーが実際に吸った感想
吸った瞬間、はちみつの甘い香りがふわっと広がり、あとから柚子の清涼感がすっと抜けていく。そして何より、ダークなのに重いと感じない。ハニー系やフルーツ系が好きな方には、ぜひ体験してほしい一台でした。
ちなみに、一番好きだったのに受けが悪かった再現系のシーシャメニューはありますか?
みっちーさん 甘酒のシーシャです(笑)。日本酒感を頑張って再現するのにフォーカスして、結構再現度の高いやつができたんですけど、メインスタッフ2人が甘酒嫌いすぎて、全然出してくれませんでした。
ドリンクも「香り」から逆算する
ドリンクのこだわりはありますか?
みっちーさん ソフトドリンクも含めて、普通のお店に置いてあるようなものよりは、そこでしか飲めない・家で飲めないものをできるだけセレクトしています。
恵比寿はジンが100種類あるんですが、ジンの面白いところは、ヒアリングがシーシャと似ていることなんです。シーシャで「フルーツ系がいいですか?フローラル?シトラス?」と聞くように、ジンにもフルーティーなジン、お花のようなジン、香水のようなジン、ウッディなジン、ウイスキーのようなジンまである。香りのコンセプトから逆算しています。
赤坂も、アイスコーヒーは赤坂のコーヒー豆屋さんから仕入れて、お茶も赤坂のお店から茶葉を選んで仕入れています。細部に神が宿るじゃないですけど、商品も空間も人も、すべてがプロダクトだと思っているので。
フードはどうですか?
みっちーさん 実は、フードはこれからこだわっていくフェーズなんです。ちょうど恵比寿でバスクチーズケーキを始めようとしていて、それも全部「香り」から逆算できるようにしているので、これからの進化をお楽しみにしてください。
番外編:家シーシャは「電気シーシャ」が忖度抜きでおすすめ
家シーシャを始めたい人は、何から選べばいいですか?
みっちーさん 何を吸いたいかによるんですよ。ブロンドを吸いたいのか、ダークなのか、シガーなのか、全部なのか。最初に買う台もヒートマネジメントも結構変わってくるので、何をしたいかを明確にしてもらえると提案できます。店員さんに聞いてくれたら、何でも答えますよ。
定番でいうと、ロータスに、コスモボウルに、フィボナッチ。この一式が意外といいんですよね。アルミを使わない方が家だったら楽だし、炭替えも少なくて済む。
なぜ炭替えが少なくて済むんですか?
みっちーさん 伝導熱とか放射熱とかの話になるんですけど(笑)、簡単に言うと、ヒートマネジメントがしっかり熱を持ってくれて、だんだんヒートマネジメント自体も熱源として見なせるようになるんです。だから炭が小さくなっても安定するんですよ。
他におすすめはありますか?
みっちーさん 忖度抜きで、電気シーシャがいいかもしれないです。
峯岸さん 本当にそうだと思う。安定して吸えるという意味で、電気シーシャが一番技術差が出ないんですよ。
みっちーさん おすすめは、SAKURA SHISHA PLACEで販売しているXKAHですね。一式になっていて、フレーバーを中に入れれば、充電された電気で熱が入って、タイマーで蒸らしもしてくれる。炭替えせずに1時間半ずっと吸えます。
熱量の上限は少し低めなので煙量は物足りないかもしれませんが、ライトに楽しむなら十分です。ヨーロッパ・ドイツの方では結構流行が来ていて、日本でもどんどん流行っていくんじゃないかな。
▼電動シーシャはこちら
もっとちゃんと学びたい人向けには?
みっちーさん 先ほど教育の話でも触れた、ワークショップとシーシャスクールですね(笑)。家シーシャを突き詰めたい方も、ぜひ来てください。
最後に、読者へのメッセージ
最後に、この記事を読んでいる方へ一言ずつお願いします。
峯岸さん うちは「お客様の好みに合わせて何でも作れる」のが一番の売りです。その日の気分とか、体調とかも、全部言ってくだされば、その通りに作れます。本当に気の向くまま、自由に楽しんでいただければ嬉しいです。
家でシーシャを楽しまれる方も、本当に楽しんでやってほしい。楽しんだ先に、美味しく作るとか、皆さんの求めているものがあると思うので。「自由にやってください」が私からです。
みっちーさん うちは「シーシャプレイヤーの職業価値向上」を本気でやっています。職業価値を向上させるには、そこで働いている人が素晴らしい人であることが先行しないとダメだと思っていて。働いている人が素晴らしいから、その人がやっている職業もきっと素晴らしいんだろう、という連鎖だと思うんです。
そういうブランドを一緒に作っていきたい、シーシャという職業への社会の評価をもっと良いものにしていきたいという想いがある人は、ぜひ連絡ください。採用面接しましょう(笑)!
面接は公式Instagram https://www.instagram.com/lanature_shisha/
店舗情報
店名:赤坂シーシャ LA NATURE(ラ・ナチュール) 住所:〒107-0052 東京都港区赤坂3-7-15 赤坂パラダイスⅡ 2階 アクセス:赤坂見附駅から徒歩2分、赤坂駅から徒歩5分 営業時間:日・月 15:00〜23:30/火〜土 15:00〜翌5:00 ※要確認 定休日:なし ※要確認 電話番号:03-6426-5565 公式サイト:https://lanature-shisha.com/ Instagram:https://www.instagram.com/lanature_shisha/ note:https://note.com/calme_media



